好きな人と好きな仕事をしたい

ボスとの関わりがなくなる

職場のボスである当麻さん。昨年の秋頃から何かとサポート業務を頼まれるようになった。

今年の冬~春頃がかなり蜜に仕事をするようになっていたように思う。2月のバレンタインデーにチョコレートを渡して、3月にお返しをいただいて、これで距離も縮まって仕事もやりやすくなったかな、と思った矢先、それからパッタリと関わりがなくなった。

それまでは海外出張先からでも、当麻さんがインフルエンザで出勤禁止になった時でも、社内でも社外でもいつでもどこに居ようとも仕事をサポートしてほしいと連絡があったのに、3~6月あたりの数ヶ月間、本当に一切話すこともなくなった。

遠い人

ただ単に当麻さんの仕事が落ち着いただけなのかとは思ったけれど、その一方で、私が何かまずいことをやってしまって当麻さんの信頼を失ってしまったのかもしれないとしばらく落ち込んでいた。

多忙な方であまりオフィスにはいないし、気軽に雑談をしに訪ねるという空気ではない。そんな関係性になれたとも思っていなかった。

なぜ突然そんな距離を置かれてしまったのか。自分の行動を何度も何度も振り返った。親しい上司にそれとなく聞いてみたりしたけれど、何の打開策もなくそのまま時間は過ぎていった。

大変?楽しい?

そして7月。以前サポートしていたプロジェクトが再開することになり、また徐々に当麻さんと接する機会が増え始めた。

この数ヶ月、遠い人になってしまっていたのが嘘のように、当麻さんとまた蜜な時間を過ごす。

一度離れてまた戻って思ったのは、やっぱり当麻さんとの仕事は何よりも大変で、何よりも楽しいってこと。そして当麻さんとこれからも一緒に仕事をさせてほしいってこと。

この気持ちは?

久しぶりに当麻さんと身近に接して、もやもや、ふわふわとした気持ちが湧いてきた。もやもやというのが適切かどうかはわからない。

例えば当麻さんが、大阪人にありがちなボテっとした貫禄のあるおじさん風だったら思わなかったかもしれない。

だけど当麻さんは、50前だとは思えないほどタフでさわやかで素敵な人。いかにも外資系でバリバリやってきたと見えるビジネスマン。接するれば接するほどその印象は強くなってくる。

当麻さんのサポートの仕事が楽しくてしかたない。仕事がエキサイティングだからなのか、当麻さんが素敵だからなのか、その両方なのか。

ずっと一緒に

人として好きな気持ちはある。それ以上に男性として惹かれているのか。ビジネスマンとしてリスペクトの気持ちや憧れ。それとも単に自分の承認欲求が満たされるから良く見えるのか。

この気持ちにどんな名前があるのかわからないけれど、残り半年ほどになった今の仕事で何がしたいかと聞かれたら、迷わず当麻さんのサポートがしたいと思う。

この意思を当麻さんに伝えられる機会があるだろうか。

もう自分には時間がない。やりたいことをやりたい。当麻さんの、専属のアシスタントにしてほしい。思い切って直訴してみるべきか?

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