飲み会開催
久しぶりに職場で飲み会があった。今回はごくごく内輪の飲み会で、計画は2ヶ月前からあって、1ヶ月前に延期になり、満を持して行われた会だった。
メンバーは自分を含めて5名。好きな上司の高橋さんを含めて全員が公認会計士で、既婚男性。
同じチームで一緒に仕事をしていたりしていなかったり関係性はバラバラ。共通の敵の上司がいて、名目はその上司にやられた人で集う会だったけれど、それはただの名目だった。
飲み会と言ってもお店は焼肉屋さん。しかも大阪によくある下町の焼肉屋さんではなく、オフィス街にある高級焼肉店だ。
何が食べたいか?
最近よく一緒に仕事をさせてもらっているプロジェクトチームのリーダー松木さん。この人が2ヶ月ほど前のある日、私に聞いてきた。「渚さん何が食べたい、何でも言ってよ」
私にとってはすごくお世話になっている上司だ。これまでもよく一緒に仕事をさせてもらってきた。
こういう時、本当に困る。私は呼んでもらえるだけありがたいし、とりあえず楽しく飲めればそれでいい。しかしリーダーの松木さんがせっかく気を遣ってくれている。
私はその時何か言わなきゃと思い巡らせ、あたりさわりなく(?)「焼き肉~♪」と答え、あっさり焼肉の会になった。
最強のコンビ
その後リスケになって新たに日程を決めることになり、その時にまた松木さんが「何が食べたい、何でも言ってよ」と言ってくれる。
あれこれ考え過ぎて「誕生日近いからケーキ食べたい」と訳のわからないことをくちばしってしまった。
結果、焼肉屋さんでケーキを食べるという、なんともぜいたくな会になってしまった。しかも好きな上司の高橋さんまで一緒にいる。
今度何が食べたいか聞かれた時のために松木さんの好きな食べ物について聞いてみたけれど、「何でも好きだよ」とひと言で撃沈。日本酒を飲んでたから好きなのかもしれない、、とメモをしておく。
お会計は、松木さんが私の分を8割負担、他の3名で残りを負担してくれた。誕生日でなくてもそうしてくれていただろう。
私の他の4名は私の3倍は稼ぐ人達だけれど、それにしてもありがたいやら申し訳ないやら。肉を焼く仕事もさせてもらえず。
飲み会後に松木さんにお礼を言ったら、「いいよいいよ、また行こうね!」と、、なんて男前な発言。
次の日も改めてお礼を言ったら、「いいよいいよ、次はプロジェクトチームのメンバーで行こう!次は何がいいかな。」と、、。
わからないこと
松木さんに限らず今の職場の上司的な人達は、なぜそこまで私に良くしてくれるのか不思議でならない。
私はただのアシスタントで、会計士の力になれるようなことは何もしていないし、そもそもできない。と言って秘書的なことをしているわけでもない。ただの一般事務で、誰にでもできるようなことだ。
女性として役に立っているかと言われると、それも厳しい。若くもないし、美人でもない。華もないし、愛想もない。英語はできないし知的な会話ができるわけでもない。
書き出してみるとただただ情けないんだけれど、私は本当に無力だ。卑屈になっているわけではなく、これは事実。
なのになぜなのか。なぜ私みたいな何の取り柄もないただの事務員に良くしてくれるのか。私のためではなく自己満足なのか?
ありがたくていつも泣きそうになるんだけれど、本当にわからない。とりあえずお礼にお菓子を買ったので、少しでも私の感謝の気持ちが伝えられたらいいけれど。