非正規独身女性の人生とキャリアプラン

自分の能力

長期休暇であれこれ考える時間があったのもあり、これから自分がどう生きていくのか、主に仕事面について考えていた。

私は社会人になってからそのほとんどの期間を旅行業界で派遣社員として働いてきた。今現在は旅行業界とは他業界で契約社員として働いている。

氷河期時代という社会的な背景もあるけれど、私は派遣社員で働く生き方が性に合っていて、氷河期時代じゃなくても派遣社員で働いていた可能性が高い。

自分がもしも正社員で働くとしたら、おそらく中小企業の閉鎖的なブラック企業で、ちまちま事務仕事するしか道はないということは若いうちに悟っていた。

派遣の楽しさ

正社員で安定はするかもしれない。しかし自分は幸いにも女であること、実家を援助する必要はないこと、自営業の家で育ったということもあって、安定を求める価値観は持ち合わせていなかった。

派遣の仕事は楽しかった。派遣と言っても旅行業界でしか働かないと決めていたから、添乗、受付、手配、営業事務、と職種は変わっても業界は同じだったので大きな苦労はなかった。

そもそも稼ぎたい欲がなかったから、条件面でも特に不満は無かった。業務と責任のバランスもちょうど良かった。だいたい3ヶ月毎に契約更新があって、嫌なら契約しないという選択肢があるのが楽だった。

派遣だからと言っていじめられたり差別されたりされたことは1度もなく、楽しく働くことができた。今の仕事で業界を変えたのは、旅行業界やりきった感が強かった。

今後の悩み

今の仕事も始めは派遣社員で派遣されてきて、今の会社が後出しで契約社員制度の運用を始めて、半ば強制的に契約社員になった。

契約社員とは言え直接雇用。始めは緊張したけれど、それまでとあまり変わることはなかった。業務内容や責任はそのままで、ただただ条件面が良くなった。

しかし契約社員でいられる期間はあと約1年半。最後の半年は転職活動やら有給消化やらでまともに仕事はできないだろう。とするとあと1年。

自分はこれからどうしたいんだろう。できることなら今の職場に気が済むまでいたい。職場の人たちは正社員になりたいなら応援すると言ってくれる。

契約社員から正社員になる制度が無いわけではない。建前の規程はあるけれど運用されている気配がなく、今後どうなるかわからない。

真面目に考える

運用されるかどうかもわからない規程をあてにするつもりはないし、運用するよう働きかけるつもりもない。契約満了した後のことを考える方が現実的だ。

今の会社は業界ではかなりの大手なので、ここの職歴をぶら下げて行けば、実力はともあれ転職先には困らない算段はある。

しかし一方で、いつまでこのビル群の中で毎日毎日暮らすんだろうという思いもある。海も空もないこのモノクロな世界。

本当の居場所

仕事は楽しい。新しい出会いもあるし新しい世界が広がる。新しい自分とも向き合える。だけど自分はいったいいつまでここにいるんだろうという思いが拭えない。

海と空のある場所で暮らしたい。日が昇って沈むのを毎日感じたい。お金は生きられるだけあればいい。仕事も生きられるだけ稼げればいい。そばに愛する人がいてくれたらうれしい。

まだバリバリ働けるうちは働いた方がいいんだろうか。パートナーを探すにしても、今の環境の方が出会いは多い。

しかし自分がいつまで元気でいられるかわからない。家族に何かあるかもわからない。もしも結婚する機会があれば場合によっては永遠に叶わない夢だ。

契約社員になってからずっと考えているけれど、答えは出ない。時間ばかりが過ぎていく。とにかく選択肢は増やしておかないと、というのがいつもの結論。

そのために仕事や勉強をがんばったり、内面を磨いたりしている。そう遠くない未来に何かを決めないといけない時が来る。たくさんの選択肢を用意しておきたい。

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