淀川花火大会で昔の彼を思い出して感傷にひたる

夏の思い出

淀川花火大会の会場からはけっこう離れているのに、ドドーンドドーンと打ち上げ花火の音が遠くから聴こえる。

淀川花火大会には何度も行ったことがあるけれど、最後に出掛けたのは2年前の夏。当時大好きだった彼氏と一緒に出掛けた。

ドキドキしながら彼と手をつないで人混みの中を歩く。途中で私が履いていたサンダルがこわれて彼が直してくれる。

夏のにおい

河原で彼が持ってきてくれたチューハイを飲みながら、一緒に花火を見た。とってもキレイだった。花火が終わってから私が持って行ったお弁当を食べた。楽しくて、幸せだった。

その1ヶ月後に彼は私から去って行った。あれからもう2年。彼とはまったく連絡をとっていない。すぐに新しい彼女ができたみたいだったから、自分から連絡するのは悪いと思った。

フラれた直後は本当に辛くて、好きな気持ちをどうすればいいのかわからなかった。彼を追い込んでしまっていた自分の思いやりのなさ、バカさ加減にうんざりしていた。

過ぎゆく夏

2年という時間は彼と一緒にいた1年をとっくに越えてしまって、思い出もだんだん遠くなっていく。だけどふとした時に思い出す。

一緒にいられた時間を。その夏は海へ旅行にも行ったし、二人で手持ち花火もしたし、おばけ屋敷にも行った。

楽しくて、幸せで、大切だった時間。かけがえのない思い出。できることなら毎年一緒に花火を見たかった。思い出を一緒に語りたかった。

彼は幸せでいるだろうか。いつでも自分の思う通りに生きている人だ。幸せに暮らしているに違いないと思う。きっと素敵な女性と花火大会に行っているだろう。

彼もふと自分のことを思い出してくれる瞬間があるだろうか。

夏本番

たまに好きな人が出来たりはするけれど、自分はまだ本当のパートナーに出逢えていない。

いつか出逢えるだろうか。彼のように、心揺さぶられる人に。ずっとずっと一緒にいたいと思える人に。

雲をつかむような話で、今の自分にはまったく現実味はない。彼のことを思い出すとよけいにそう思う。

夏は1年のうちで1番大好きな季節だ。楽しいことも辛いことも全部夏に呑み込まれる。今年の夏はまだ、始まったばかり。

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