既婚上司と社内でうわさ寸前!?

周囲の目

「高橋さん、落ち込んでるから渚さんが励ましてあげたら喜ぶと思うよ。高橋さんは渚さんが1番のお気に入りだから。」

つかず離れずのいい感じの距離感だと思っていたのは自分の勘違いだったのか。高橋さんの同僚・部下の人たちと話していた時に言われた。

昨年から高橋さんが力を注いでいたプロジェクトが最近頓挫したらしく、高橋さんが落ち込んでいるらしい。

そのプロジェクトのことは私もよく話を聞いていた。私自身もショックだった。高橋さんがどれだけ一生懸命やっていたかも知っているし、ゴールを本当に楽しみにしていたのも知っていたから。

頓挫してから数週間は経っていると思われるんだけれど、高橋さんは私には何も話してくれていない。話しにくいんだろうか。そのうち話してくれるだろうか。

うれしいやら申し訳ないやら

それにしても、高橋さんが私を気に入ってくれてるっていうのはどういうことなんだろう。めちゃくちゃうれしいんだけど。

私と高橋さんが社内で雑談したりしているのは私が高橋さんを好きだからであって、高橋さんはいつもいたって紳士的で普通(のように見える)。気に入られてる感はまったくない。

しかし励ましてあげて、と言ってきたのは高橋さんとは親しい同僚・部下の人たち。直接何かを聞いているのかもしれない。

どうすれば

うれしかった。と同時に慌てた。もしも私と高橋さんが周囲から特別に親しく見えているとしたら、確実に私のせいだ。

私が用もないのにべたべたと話しに行ったり、好意を全面に出して近づいていったせいだ。二人飲みをしたりバレンタインのチョコを渡したり、全部隠れてしていたけどどこからか漏れるものだ。

つかず離れずの距離感を保って、高橋さんには絶対に迷惑をかけたくなかった。他の人とも同じように接するように気をつけてきた。

社内でうわさをたてられたり、あることないこと言われて仕事や社内の人間関係で迷惑をかけないようにしたいと思っていたのに。

細心の注意が必要

同僚・部下の人たちが私に気楽にそんなことを話してくるくらいだから、まだそんなに気にしなくてもいい段階ではあると思う。本当のうわさは本人は耳に入らないようになっている。

しかし気をつけないと。うれしいのは事実だし、正直言ってもっと仲良くなりたい。私は別にうわさになってもかまわない。落ち込んでいるだろう彼を今すぐ全力で励ましてあげたい。

しかしダメだ。これ以上、うわさになるのは高橋さんにリスクが大きすぎる。高橋さんにとってはなんのメリットもない。

ひとまず夏は高橋さんが社外に出ることが多くなるし、秋頃には私が社外に出ることが多くなる予定になっている。物理的に顔を合わせる機会が減ってくる。さみしいけれど、距離感第一で今後は接したいと思う。

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