緊張の飲み会
職場絡みの飲み会があった。公の集まりではなく、内輪の集まり。参加者は私を含めて5人。幹事は私。他の4人は全員男性で、30代半ば~40代前半。会計士2名と外資コンサル2名。
職場絡みのメンバーと言っても、よく知ってるのは1人だけで、他はほぼ初対面とか、挨拶する程度とか、他支店の人で遠隔でしか仕事したことないとか、アウェイムード満載だった。
しかし私にとって今回の飲み会はある意味賭けだった。アウェイムードの中で自分がどれだけ楽しめるか?参加者にどれだけ楽しんでもらえるか?
この数ヶ月、地味にコミュニケーション能力向上のために勉強してきたことが、どれくらい身に付いているか試してみたいのもあった。
楽しい時間
結果的に言うと飲み会はめちゃくちゃ楽しかった。自分のコミュニケーション能力的なことは置いておいて、他メンバーが気さくで聡明で優しく紳士的な人たちで、楽しくないわけがなかった。
幹事と言っても、事前の日程調整やお店の手配、メンバーへの連絡、当日の料理や飲み物に心を砕いた程度で、特に負担はなかった。お会計はメンバーの男性がさくっと済ませてくれた。
滞りなく会はスタートして、あっという間に楽しい時間は過ぎた。終電近くの時間になり2名は帰宅。私を含めて3名は深夜2時頃まで別のお店で二次会をした。
成長したかどうか
以前の自分ならどうだっただろう。以前の自分っていうのは、仕事とプライベートは完全に分割していて、職場では貝のように心を閉ざしていた自分だ。
おそらく今回のメンバーで飲み会自体開かれていないし、開かれていても参加していないし、参加したとしても社交辞令の話しかせず疲れるだけの飲み会だっただろうと思う。
だけど今の自分、、少なくとも心を開きつつある自分になって参加してみた結果。他メンバーの思いや考えを、興味を持って聞くことができた。
わからない話も疑問に思ったことは邪魔にならない範囲で素直に聞くことができたし、自分の立場からの思いを話すこともできた。何より楽しい気持ちが勝手に滲み出ていただろうと思う。
二次会にて
二次会は、メンバー内では一番身近で仕事をしている会計士の男性と、他支店のコンサルの男性で飲んだ。元々この3人で飲む話をしていて、そこに2人が加わった形になった今回の飲み会だった。
二次会の話題のメインは会計士の転職についての悩みだった。今の職場ではしたいことができないので、転職することをわりとリアルに考えているという話だった。
転職の話題は常にある職場なので驚きはしなかったけれど、親しくしてもらっている人だったからさみしい気持ちになった。そう考えると今回の飲み会も本当に貴重で大切な時間だと思えた。
いつかの話
独立について話している時に、「独立したら手伝ってくれる?」と聞いてくれたことがすごくうれしかった。あまり現実味はない選択肢みたいだったし、社交辞令だったとしても、うれしかった。
ふたつ返事で「もちろんです。ついていきます。」と答えたけれど、そんなことが起きたら楽しいだろうな。そしてもしもそんな日がきたら、それにふさわしい自分になっていたいなと思う。
楽しい時間、楽しいお酒だった。私は普段はあまりお酒を飲まないけれど、スポットではわりと飲めるし悪酔いもしないのでこういう時に本当に得しているなと思う。
いつかまた
しかしみんな優しくて気のいい人達だなと思う。私に親切したって仕事上はなんのメリットはない。全員既婚者だから男女の絡みもない。
私によくしてくれて、いったい何の得があるんだろうと思ってしまうのは私がひねくれすぎているのか。
今回飲んだメンバーとこれからどんなご縁があるのか、それとも一期一会なのか、また楽しみが増えた。
こうやって日々の仕事も楽しくなっていくものなのかなと、今回考えさせられた。人との縁。大切な時間。大事な場所。うん。明日からまたがんばれそうだ。