1から10まで言わなきゃ伝わらない後輩に1から10まで言うかどうか?

プロジェクト炎上

今週は職場の後輩に対するイライラと自己嫌悪で久しぶりにストレスの多い日々だった。

後輩の絡んでいるプロジェクトが炎上していて、その原因が後輩の仕事のやり方に問題があることが発覚した。しかし後輩はそもそもプロジェクトが炎上していることにも気がついていない。

ある分析に使うデータベースを作る業務を任されていた後輩女性。膨大なデータを管理して加工修正して1つのデータベースを作る。

大変そうだったので私や同僚が途中で合流することになった。私も同僚もすぐに気づく。後輩のやり方ではデータに抜け穴が多すぎてデータベースとして機能しない可能性が高い。

完成物を見れば何となくデータベースぽくはなっているけれど、そもそもの段階で間違っている可能性が高くて分析するには信憑性が足りないんじゃないだろうか。そんなことがあった。

口出しするべきか

私と同僚は毎日話し合った。このデータをデータベースとして分析担当者に渡していいのか?最大の問題は、そのデータベースが正確かどうか確認ができない点にあった。

取りかかるときにいいかげんにスタートしたせいでデータの正確性を検証できなくなってしまった。普通にやっていたらありえないことだ。

しかし私と同僚が合流したときはもう期限が目の前に迫っているし、それまでにたくさんの人と時間を使っていて、このデータを分析に使うのは危険すぎると声をあげる勇気がなかった。

問題なく使える可能性もあるけれど、問題がある可能性が高い。分析のフェーズにいって、明らかにおかしな結果が出たとして、そのときになって初めてデータベースに問題があることがわかるだろう。

そうなってからやり直すことになるか。それともそのまま分析に使われてお客様へ提出となるか。どちらにしてもまずいんじゃないかと、担当の後輩はそっちのけで、毎日毎日、同僚と話し合った。

後輩との温度差

もちろん担当の後輩とも話した。だけど後輩は何が問題なのかまったくわからないようだし、わかろうともしない。説明してもなぜ私と同僚がそんなに騒いでいるのか理解できないようだった。

基本的に他の人が担当しているプロジェクトに口を出さないのがマナーになっているのもあって、私も同僚もあまり強くは言えなかった。正直なところ関わりたくないというのもある。自分の担当プロジェクトで手いっぱいだ。

その後輩はゆるく仕事をするタイプの人で、自分が責任感をもってやらなきゃという感覚はない。

不明点があっても確認をせずそのまま放置で進める。上司とコミュニケーションを取らず一方的にメールを送りつけて自分の中で勝手に終わらせる。

何かあっても誰かがやってくれればいい。自分が担当の仕事でも、間に合わなければ誰かがやってくれればオッケー。というスタンス。

そしてなぜかわからないけれど妙な自信をもっていて、それはおかしいよと指摘しても自信満々で自分の意見を主張してくる。

話が通じない

特別にスキルがあるわけでもない。ルーチン事務なら問題ないけれど、今の職場だと事務的なスキルがまったく足りていない。コミュニケーション能力もないし、やる気もない。

これがウワサのゆとりなのかなあと思いつつ、どうやって接したらいいのか思い悩んでいた。

私は自分より年上とか上席とか、そういう人に意見を言うのは慣れているしわりと強めに言えるんだけれど、年下とか後輩とか、自分より立場的に下の人に意見を言うのが苦痛で仕方がない。

とにかく自分の言い方がきつい。そして理論武装して理詰めで相手を問い詰めて相手を追い込む。あまり他人に意見はしないんだけれど、するとなると相手が誰であれコテンパンにやる。

それを自分より立場的に下の人にするとどうなるか。本当に逃げ場無いくらい追い込んでしまう。そんな自分が嫌になる。だから言いたくない。だけど言わなきゃならないときもある。

らしくないことをして疲れる

今の職場は各々自立していて先輩後輩の感覚がないのがすごく気に入っているところだったんだけれど、今回に限ってはどうしても後輩に伝えなきゃならないことがある。夜遅くまで残ってもらって業務のやり方などを指導した。

本当は、「そんなヌルイやり方でやってんじゃねーよ!」「やる気ないなら辞めちまえ!!」「それでやってけるほどこの仕事甘くねーんだよ!!!」って言いたかったけど、ぐっと呑み込んだ。

「困ったことがあったら私でも同僚さんでも早めに相談してね」「分析担当者にはメールをするだけじゃなくて自分から口頭で報告なり打ち合わせなりしに行くんだよ」「効率のいいやり方を相談するなり勉強するなりするんだよ」と、感情を込めずたんたんと伝える。

第二弾炎上あるかどうか

同僚と話し合って、分析担当者に直接話をしに行った。後輩を通さずに話すのはタブーだけれどそうも言っていられない。

大きな問題だけは避けられるように確認をしてひとまずクローズした。しかし根本的な解決にはなっていない。不安要素満載のデータベースを使ってこれから分析が始まる。

もしもデータベースが明らかにおかしくて分析ができない状況になれば、第二弾炎上は必至だ。何もなければないで、それもおそろしい。あのデータベースの分析結果を果たして結果と言っていいのか?どうなることやら。神のみぞ知る。

スポンサーリンク
Twitterはこちら

フォローする