認める。
昨年末、上司の高橋さんと二人きりで飲みに行くことができて、ひとまず落ち着いたかのように見えた自分の気持ち。
1週間ほどの年末年始休暇を経て、また仕事が始まった。休暇中、高橋さんのことを考えなかったと言えばうそになる。
どうしてるだろう、家族で楽しく過ごしてるんだろうなと、思うことはときどきあった。早く会いたいな、と思うこともあった。
仕事が始まって、久しぶりに高橋さんと顔を合わせる。出勤初日は社内では話せず、夜の新年会でやっと話すことができた。
年末に飲みに行けて楽しかったです、とひとまずお礼を伝える。二次会へ向かう道のりを二人で歩く。途中、小さな神社があって二人でお参りをする。
やっぱり高橋さんといると気持ちが落ち着く。なんやかんやとお茶を濁してきたけれど、私はこの人のことが好きなんだなと、そのとき思ってしまった。
、で?
だけど好きになったからっていったいどうなるっていうんだろう。昼顔の世界に突入?いや、無理だ。そんなことできない。
気持ちを認めてからこの記事を書いては消して消しては書いて。何をどう書いていいのかわからなくて。
高橋さんとはかなり仲良くなれていると言ってもいい。当初では考えられないくらい、打ち解けてくれてると思う。
座席を離れたので日常的に話せる環境にはない。だけど高橋さんは折を見て雑談しに来てくれるし、私は私で隙あらば雑談しに行くしで、断腸の思いで座席を離れた意味あったのかと思う。
現状維持
今、ほんとに楽しい時なんだと思う。思い詰めるほど好きというわけでもなく、毎日顔を見られるだけで安心する。仕事に行くのが楽しい。
きっと仲良くなれればなれるほど、欲が出てくるんだろうと思う。二人で飲みに行きたい。プライベートで連絡をとりたい。デートしたい。手を繋ぎたい。抱きしめてほしい。好きだと伝えたい。好きになってほしい。
好きな人に抱く当然の感情だと思う。だけどそれは同時に破滅への道だ。彼がどう対処するにしても、終わりの始まり。そこに光はない。
だから今は、職場で楽しくおしゃべりできて、仕事のサポートもできて、そしてたまに飲みに行ってゆっくり一緒の時間を過ごせれば、それで十分、幸せだと思うことにする。
気持ちを認めることで自分にも何かしらの変化があるかもしれない。思うことは自由だ。それだけは誰にも止められない。自分にも止められないように。