お開き後も営業活動
お店が2時閉店だったので、結局閉店まで居座りお開きとなった。新しいプロジェクトリーダーと部下の男性社員がタクシーで送ってくれる。どちらも40代前半の素敵な男性だ。(当然どちらも既婚者)
プロジェクトリーダーが電話でタクシーを呼んでいる。その間に部下の男性が温かい飲み物を買ってくれる。タクシーを待つ間にも、それとなく自分をアピール。
自分の得意なこと。今までやってきたこと。けっこう飲んでいたので過剰にアピールしてハードル上げすぎたかもしれない。
まさかのハイヤー帰宅
新しいプロジェクトリーダーが呼んでくれていたタクシーがいる場所へ向かう。待っていたのはまさかのハイヤー。白い手袋をした運転手さんが傘をさしてドアを開けて待ってくれている。降りる時もわざわざ運転手さんが降りてドアを開けてくれて、傘をさしてくれていた。
暗かったのでよくわからなかったけど、たぶんアルファードだったように思う。深夜の2時30分くらいにはなっていたけれど、パッチリと目が覚めた。
車内は広々と、高級感あふれるシート。テレビがついている。天井に何かを操作するような、コックピットのようなデジタルの液晶が並んでいる。
左右の窓の上にはブルーの優しいライトが直線で取り付けられていて、ふわっと車内を照らしている。
暗い車内がデジタルのキラキラした光とブルーライトでロマンチックに浮かび上がる。ここはいったいどこなんだろうと、夢見心地でふわふわしていた。
営業活動を忘れる
深夜3時前に、初めてハイヤーに乗せてもらって一人でキャッキャッしている私。雨だし家の前につけてねと言ってくれるリーダー。遅いから降りても気を付けてと心配してくれる部下の男性。
優し過ぎる。ジェントルマンにも程がある。私はおいしいワインをたらふく飲ませてもらい、あったかい飲み物を買ってもらい、ハイヤーに乗せてもらい、楽しくて仕方なかった。
営業活動の予定は完全にくるった。
格差社会、ここに際まれり
ここまで私は1円もお金を使っていない。一次会は会社の経費。二次会~三次会はプロジェクトリーダーを含む男性社員数名がお支払いしてくれる。
高価なワインを数本開けたのでそこそこしたと思う。ハイヤーの料金の相場は知らないけれど、タクシーの倍くらいはするのかな。もちろん私に請求はされない。
現在の職場の飲み会で、費用を請求されたことは今までに1度もない。毎回おしゃれなダイニングバー。居酒屋で飲み会が開催されたこともない。
改めて自分はエリートたちの中で働いているんだなと身にしみた。くらくらする。エリートであり、ジェントルマンだ。もう普通の会社で働けないかもしれない。