出会いはいつもすぐそばにある
社内ニートの恐怖から急に人とのつながりに目覚めた私。これまで私を指名してプロジェクトに呼んでくれていたリーダーたちの大規模な送別会があり、参加することに。
もちろん辞めていく方々を見送る気持ちはあるけれど、私にとってはここも大事な社内営業の場所だ。新しくプロジェクトリーダーになる人も参加するので、この機会も営業活動に奔走することを、心に決めた。
急にフレンドリーな人になれるか
しかし今まで職場の人とは意識して一定の距離を保っていた私が、その距離を縮めようと思っても突然できるものでもない。まず自分にはそんな能力はない。
現在コミュニケーション能力アップについては模索中だけど、元来、人間に備わっている親しみやすさとか人たらし的な要素は私には皆無。人と距離を縮めるためには、努力しなきゃできないタイプの人間だ。
パーティーは粛々と楽しく進む
何とかしなきゃ。と思いながら、慣れ親しんだ人たちとばかりの時間が過ぎて、営業活動したい人はやっぱり親しいメンバーで飲んでいる。
辞めていく人たちと話もしたいし、あっという間に3時間が過ぎた。何の営業活動もできなかったけど、皮肉にも楽しい時間だった。
この時すでに22時。今までだったらこれで職場の飲み会は終了。さっさと帰ってのんびりしたいところ。しかし自分にとっては今が踏ん張り時。帰っている場合ではない。勇気を出して、二次会へ参加することにした。
初めての二次会へそして三次会へ
職場の飲み会で二次会に参加するのは初めてのことだ。こわい。帰りたくて仕方なかったけれど、仲良しの派遣社員の女性が一緒に行こうと言ってくれたので、勢いに任せて参加した。
二次会は10名ほどの参加で、ちびちびワインを飲みながらの会になった。プロジェクトの思い出話をしながらあっという間に時間が過ぎて、終電で帰る組が5名、帰宅。23時30分頃。
私を含む残り5名は、家が近場でタクシー帰宅組。ワインを更に1本追加して、三次会が始まった。
ディープな三次会
さすがにここまで来ると、入社して1年ちょっとの私には重い会になった。営業活動も何もできていないし、帰るつもりが引き留めてくれたのでこれまた勢いで残ることに。
気は重かったけど、他部署から異動してきた新しいプロジェクトリーダーとたまたま隣の席になり、これ幸いと営業活動をスタートすることにした。
営業活動とは言っても
新しいプロジェクトリーダーにはとりあえず私のことを知ってもらう。存在アピール。
そして、他部署から異動してきた人の常で、おそらく苦手であろうプレゼン資料の進捗を聞き出し、私が手伝えることをアピールする。
私が唯一得意とする、パワポ資料の作成。会社の細かいルール、仕様も熟知している。やはり今、リアルタイムで苦戦していると言うリーダー。これからプロジェクトに入れてもらえそうだ。アピールした分、役にたたないと継続的に使ってもらえない。しっかりがんばらないと。
しかしただの事務アシスタントのはずなのに、なんでこんな苦労しなきゃならないんだろう。