全ては想定の範囲内
っていうかもう別れたんだけど。別れて少し過ぎたので、落ち着いた気持ちで振り返ってみると。だいたい思っていた通りのストーリーだったなと。それでも半年くらいはもつかなと思っていたけれど、5ヶ月弱ってところだった。
自分から別れたいと伝えたので、さみしさはあるけれどどうしようもない絶望感みたいなものはない。タイミング的にも一番良い時期だったように思う。
自分から離れた理由
一番の理由は、最近は自分が彼の負担になってきていると感じていて、これ以上一緒にいて嫌われたくなかったから。っていうのが一番しっくりくる理由。だから彼を嫌いになって離れたわけではない。大好きだったし別れ際も彼には大好きだと伝えた。
彼は私の気持ちは何でもお見通しの人だったから、ごめんね、と、ひと言伝えてくれた。私にはそれで十分だった。
歴史は繰り返す
過去に同業で似たような男性とお付き合いしていたことがあって、結局同じようなことを繰り返しただけだったなと改めて思った。ワーカホリックの彼は、やはり仕事に人間性を支配されていた人だった。
支配されていたと言っても、彼は疲弊はしていたものの、それを彼自身が楽しんでいたから私には何もできることはなかった。ただの傍観者だ。
知り合ったきっかけが仕事だったので、あれこれ共有できる話題や思考もあって、これでもまだ続いた方かもしれない。
私は私で仕事に人間性を捧げている考えには疑問を持っているし、いつかはこうなることがわかっていた。わかってはいたけれど、現実になるとやっぱりさみしいなと思う。
晴れ晴れとしたさみしさ
それでも彼の優しい性格、ストレートな愛情表現、フットワークの軽さ、本来ならただの仕事関係の知り合いで終わるはずだった彼のことを知ることができて、本当に楽しかった。幸せな時間をたくさん過ごせたことは、彼に心から感謝してる。
お付き合いを始めてすぐ彼の仕事環境が変わったり海外での仕事が極端に増えたりで、彼自身、生活をコントロールするのに大変で、私との関係を維持するのが困難な状況になった。
それをそばで支えてあげられれば良かったんだけれど、彼は他人の助けを必要としない人だった。私にできることは、彼から離れて彼の負担をなくしてあげることしかなかった。
相手のため、自分のため
彼が落ち着くまで待つという選択肢も無くはなかった。彼は可能な限りで私を気遣ってくれていたし、私に対してひどいことをするようなこともなかった。彼は最初から最後まで私を大事にしてくれてたと思う。きっと、だからこそ私はすんなり彼から離れようと思えたのかもしれない。
相手のことを想って離れるなんて、私にとっては初めてのことかもしれない。今までは、お互いに気持ちがあるなら何があっても離れるなんてことはおかしいと思っていた。これが大人の恋愛っていうやつなのか。相手を思いやるっていうことなのかな。
彼が私の生活からいなくなって、さみしいけれどほっとした気持ちもある。彼の負担になってきていた自分自身がまた、私自身にとって負担になっていたのかもしれない。
彼とは職場に共通の知り合いも多いし職場も近いし、また何かのタイミングで顔を合わせることもあるかもしれない。その時はまた変わらない笑顔で会えるといいなと思う。