どうなる!?二人飲み
今年の春頃のこと。転職していく既婚者上司Aさんと成り行きで二人きりで飲みに行く約束をしてしまった独身女性の私。上司と言っても年齢は近く、普段からフレンドリーな関係。
考え過ぎと言えば考え過ぎ。だけど職場の上司と言えども既婚男性と二人で飲みに行くのは軽率過ぎないだろうか、と飲み会当日まで悩みに悩んだ。
もしも二人で飲んでいる場面を誰かに見られたとしたら、確実に誤解される。まあ私はいいんだけれど、、上司に迷惑がかかってしまうようなことだけは避けたかった。
他にも誰かを誘って二人きりは回避するべきだろうか?しかし二人で飲みに行こうと約束して、上司Aさんが全て段取りしてくれているし、お支払も上司Aさんが確実にもってくれると予想できるのにそれも失礼な気がする。
転職していったらきっともう会う機会もくなるだろうし、ざっくばらんに楽しく飲もうと決めて、当日を迎えた。
やはり微妙な空気にはなる
結論から言うと楽しく飲めて、心配したようなことは何もなかった。しかしまったく職場の上司と部下という雰囲気でもなく、やっぱり妙齢の男女が二人きりで飲むのはそれなりの意味を含んでしまうのは必然なのかもしれないと思い知らされた。
私はちょうど今の彼と急接近した時期だったので、それがブレーキになったように思う。それがなかったら、、正直ふらっとなっていたかもしれない。それくらい上司Aさんとの飲みは想像以上に楽しかった。
職場の人とざっくばらんに話すこと自体初めてで、Aさんは間もなく職場からいなくなる人だと思うと、気を遣うこともなくよけいに社内のアレコレを楽しく話すことができた。
思いがけないことを言われる
Aさんからは、転職していく先の会社に私にも来てほしいと言われた。Aさん自身が転職先からのヘッドハンティングでの転職。外資系の会社ではよくあることらしい。
私なんてただの派遣あがりのお気楽OLなのに、落ち着いたらそのうち呼ぶから一緒に来てほしい、と。「渚さんは責任感があるし、頭もいい。何より押し引きのバランス加減を心得ていて、結果的に気が利く。」というようなことを言ってくれた。うれしかった。
そんなに買ってくれてたなら、在職中にひいきしてよー!と思ったけれど、一応頑張って仕事してたの見ててくれたんだなと思うとすごくうれしくて、「いつでもついて行きますよー!」と軽く返事をしてしまった。いつかそんな日が来たら楽しそうだな。
ありがとうさようなら
既婚者ゆえの魅力なのかもしれないけれど、Aさんは女性の扱いに慣れていて大変スマートな、奥様の話題なんかも挟みつつそれでいて男の顔をちらつかせてくる、なんとも言い難い絶妙な距離感を保って近づいてくる人だった。
送別会という体で会ったのに、Aさんが素敵な小料理屋さんを予約してくれて、私にごちそうを食べさせてくれて、手土産まで持たせてくれた。そしてやはりお支払は全額Aさんが負担してくれて、本当にありがたいやら申し訳ないやら。私からは食事のお礼と職場での感謝の気持ちも込めてそれなりのものをプレゼントした。
その後、ほどなくして上司Aさんは転職していった。たまーに連絡が来たり、職場の共通の知り合いの人からAさんががんばっている話を耳にしたりはしている。きっと、このまま過去の知り合いとして思い出の人になっていくだろうと思う。
既婚男性と独身女性の二人飲みは、、
有りか、無しか。それは二人の現在の関係性や距離感にもよるけれど、多かれ少なかれ、個人的にお互いに何かしらの感情があると思って決行した方がいいと思う。
既婚男性の気持ちはよくわからない。たまには独身気分を味わいたいだけなのかもしれないし、本気で(というのも変だけど)女性のことを口説きたいのかもしれない。
有りか、無しかで悩んでる女性は、きっと男性に惹かれているんだと思う。やめといた方がいいとも言いたいし、あまり深く考えずとりあえず行ってみたら、と言いたい気持ちもある。ただ行くなら自分の気持ちを明確にして、できることなら何かブレーキ要素をもって臨むことをおすすめしたい。
もしもそれでもその男性に大きく心が動いてしまったら、私にはもう何も言えることはない。あなたにとって後悔のない選択をしてほしいと思う。
2017年末~現在(2018.7)進行形で、好きな既婚上司に対しての葛藤を不定期で綴ってます。