初めてのハーレーツーリングデート2

街を駆け抜ける

GW中で人通りの少ないオフィス街を走る。彼と出逢った職場のビルの前を通り過ぎる。オフィス街を抜けて海の方へ走る彼。信号も少なくなってきて、速度も速くなる。彼の後ろでだいぶリラックスできてきて、流れる景色を楽しむ余裕もでてきた。

30分くらい走っただろうか。イルミネーションがキラキラしている夜景の見える海沿いにバイクを停めた彼。周りには誰もいない。海を眺めながらバイクの話をする。

しかしなんてきれいなんだろう。海と夕陽とこの最高に美しいバイクがあれば、どんなに素敵な写真が撮れるだろうと、カメラ女子らしい考えが浮かんでは消える。

スピードは加速する

私のいたずらに昇りきった心拍数が落ち着いた頃、今度は少し慣れた感じでハーレーの後ろに跨る私。これから高速道路に乗って、少しスピードを出してみると言う。

今回は慣らしツーリングだけれど、今度の本格的なツーリングデートは神戸へ1泊2日の小旅行だ。バイクで走る阪神高速湾岸線はどんなに気持ちがいいだろうと、楽しみで仕方がない。今回は環状線で練習。100キロくらいで走って、だいぶ慣れた。

無事に高速デビューも終えて、疲れ切った私。何もしていないのにぐったりした。だけどすごく楽しかった。

一体感の快感

彼と二人、一体になって走っている感じがして(私は後ろで座ってただけだけど)、彼が見ている景色を、空気を一緒に感じることができた。

風が気持ちよくて、彼と一緒にいられることが幸せで、生きてて良かったと心から思った。このままバイクで事故に遭って今この瞬間が自分の人生最後でも悔いはないなと、ろくでもない大げさな考えに支配されていた。

街に戻ってきて、バーのテラス席で一息つく。こんなにいい夜は本当に自分の人生でも数少ない。晴れた夜空にくっきりと浮かぶ三日月を見上げながら、宝物みたいな時間を過ごせることに感謝した。彼との時間を大事に大事にしたいと思った。

今後の課題

最高に楽しいお試しツーリングデートは無事終わったけれど、問題が出てきた。防寒対策、安全対策で私の身なりは厚手のニットの上にモンベルのウインドブレーカー、パンツ、スニーカー、ヘルメット。全力の風に当たって髪はボサボサ、メイクは総崩れ。

神戸までるんるんでツーリングしたはいいけど、こんな格好でオシャレな街デートしたくない。しかしスカートにヒールなんてもっての他だし。困った。どうしよう。着替えるか?いや無理だな。安全かつオシャレな格好を研究するしかないか。

スポンサーリンク
Twitterはこちら

フォローする