欲しいものは何かと問われて永遠の愛と答える自分がキライじゃない

彼の欲しいもの

彼と付き合うかどうかという頃、飲みながら二人で話していた。私はオンタイムでお金持ちをこじらせてる人について思うことがあって、彼に聞いてみた。彼もどちらかというと↓↓そちら側の人間と言ってもいい。

お金持ちこじらせてる人との飲み会での話
全てを手に入れた人々 今の職場で働く人たちは社会的に高いポジションにいる士業の先生たちで、格差社会の上の方にいる人たち。京大や神大...

この先、いったい何が欲しいのか?現状でいろんなものを手にしているのはもちろん、これまでの彼の努力とか運とか環境とかいろんなことがあってのことで、ラクして何でも手に入れたとは思っていない。

彼は少し考えていたけれど、何が欲しいという明確な答えは持っていなかった。彼の答えはこうだ。

‘何が欲しいのかわからない、自分に何が足りないのかわからない、そしてそれが弱点だと思っている、何をしても満たされない自分がいる。足るを知るってとこかな’

足るを知る

‘足るを知る’って何さと思ったけど彼が語りに入っていたのでその場で聞くのは控えて、後で調べてみた。

「知足者富」(足るを知る者は富む)老子のことばらしい。満足することを知っている者は、心豊かに生きることができる。しかしそれは「欲張らずにほどほどのところで満足すれば良い」ということではない。

「これで良い」のではなく、「これが」良いと思える生き方。今の自分自身に満足することこそが、「足るを知る」こと、だそうです。

そうか。彼はまだ「これが」良いと思える生き方ができていないのか。それはまあ、ヒト事ながら大変だなと思った。

私は足るを知ってる

お金持ちをこじらせてる人を前にしても卑屈な気持ちにならなかったのは、きっと自分が足るを知ってるからなんだなと思った。

お金はないし仕事に思い入れはないし自分の家族はもってない。世間一般で幸せの基準とされるものはなーんにもナイ。あい変わらずのナイナイづくし。

だけど元気に毎日暮らせて、そしてこうして今みたいにときどき大事にしたいと思える人が現れて、相手にもそう思ってもらえて、私はそれだけで自分の人生イケてると思ってる。

私の欲しいもの

反対に彼から質問される。「渚ちゃんは何が欲しいの?」

「Diorのネックレス」って言いかけた自分がいた。言ったらほんとに買ってくれそうだったからやめといたけど。

そういう空気ではなかったから私もよくよく考えて、そして素直な気持ちで「愛が欲しい、終わりのナイ愛が欲しいです」と答えた。我ながらバカみたいな答えだなと思ったけど、ここ数年の別れの体験が私をそう答えさせた。彼は笑わずにうんうんと聞いてくれた。

その時は20時頃から朝の3時頃まで、飲みながらひたすらそんな話をしていた。やたら楽しくて、まんまるの明るいお月様が東から西へ動いていくのを目で追って、このまま朝が来なければいいのにと、心の中で思っていた。

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