裁判所はこわくない!
平日休みだったので久しぶりに裁判傍聴へ行ってきました。場所は大阪地裁です。正面入り口から入るとなんだかロビーがざわざわ人が多い。
ロビーに置いてある裁判の開廷予定表を見ると、裁判員裁判がある。このせいなのか?それとも普段から人は多いのか。
とりあえず開廷予定表を見て予定を立てる。裁判員裁判は見たことないので是非とも見てみたい。内容は殺人事件の判決だった。それにしても1日数十件はあるだろう裁判の半数は覚せい剤絡みの裁判で、本当に多いんだなと思った。
以前に覚せい剤絡みの裁判は何回か傍聴したことがあったので、今回は別の裁判を傍聴する。最初に傍聴しようとした詐欺罪の裁判。まさかの被告人欠席だった。しかたない、欠席裁判だな、、なんてことはもちろんしない。
弁護士が理由を説明して(精神状態が良くないとか言ってた)裁判長から診断書出すように言われて10分くらいで終了。こんなこともあるんだな。その後は、
- 道路交通法違反(未成年者の無免許飲酒運転)
- 殺人(判決だけだったのですぐ終わった)
- ストーカー(元嫁にストーカー行為をしたおじさん)
- 恐喝(隣人との騒音トラブルで恐喝行為をしたおじさん)
- 傷害(従業員に暴力行為をした経営者のおじさん)
なんかの裁判傍聴をしていた。
情状証人の存在
たいていの事件には情状証人って人が出てくる。だいたいは家族だとか職場の人とか被告人にごくごく近しい人。被告人とこれまでどう係わってきたのか。これからどう係わっていくのか。今後、被告人を管理、監督、支援できるのか。
この情状証人の存在はすごく大きい。どうしようもないことして他人から見たら見捨てられてもしかたないような被告人でも、一緒になって謝って社会に戻ったときの責任まで請け負って。そういう人がいたら社会復帰もがんばれるだろうなと思う。
情状証人がいない場合もときどきある。今回、身寄りもなく生活保護で生活しているおじさんが被告人にいて、情状証人はいなかった。
そのおじさんは前科18犯というめちゃくちゃな人だったけど、やっぱり歯止めになるような人がいるのといないのとじゃ違うのかなと思った。
自分を大事に思ってくれる人がいると知っていたら、または自分が大事に思っていて守りたいと思える人がいたら、その人を悲しませたくないとかその人に迷惑をかけたくないと思うだろうし。
気の毒な人だと思った。好きでひとりで生きているのか結果的にひとりなのか知らないけれど、事件を起こすことで自分の存在を確認しているようにも思えた。
裁判傍聴は、いろんな人の気持ちを考えられるいいきっかけになる。なぜこの人はこんなことをしたんだろうと、いろんな角度から物事をとらえて考えることができる。最初はただの野次馬だったけど、自分のためにもまた機会をつくって傍聴したいと思う。