こじらせ系女子がやってきた
新しい事務派遣の女性が2人入ってきた。
○山田さん(推定40代半ば)
○友子ちゃん(推定30代前半)
山田さんはとにかく地味で真面目だけが取り柄のような印象の人。コミュニケーションをとるのが苦手な様子で職場でもすでに孤立している。業界の知識と経験があって、仕事はそこそこできる。
友子ちゃんは女子力高めでコミュニケーション能力がかなり高い。仕事は一般事務の経験しかなく、業界の知識、経験はない。
職場で生き残るのはどちらか
何の因果かこの2人が同じチームに配属された。私はこの2人より半年くらいは先輩なので、同じように社内のことを教えてあげたり、困っていそうだったらなるべく気にかけて声をかけていた。
山田さんは私が説明したことや社内のルール、良かれと思って声をかけたことをほとんど聞かず、マイペースを保って常にマイルール。新人なのにお局みたいな態度だった。
年齢のせいなのか性格のせいなのか異常にプライドが高いのか、とにかく人の話を聞かない。そして自分の話もまったくしない。もう距離感気まずいことこの上ない。
一方、友子ちゃんは誰に対してもニコニコ親しみやすくて、私が説明したことも”わかりました!ありがとうございます!!”とこちらが気持ち良くなるくらい聞いてくれてそして行動してくれる。
コミュニケーション能力至上主義
どちらに人が寄っていくか、、一目瞭然。この2人が配属されたチーム、よりによって男性社員ばかりのチーム。あからさまに友子ちゃんをちやほやしたりはしないけど、やっぱり態度には出てるよう。
山田さんが日々壁を高くする一方で、友子ちゃんはどんどん職場に馴染んでくる。仕事は最低限しかできないけれど、男性社員や私や他の事務派遣の女性ともすぐに打ち解けて、何でも教えてもらって着々と自分の居場所を確立しつつある。
山田さんが友子ちゃんをいじめ始める
私も友子ちゃんみたいな愛嬌のある妹キャラをうらやましく思うタイプだから、山田さんの気持ちはよくわかる。すごいコンプレックスがあって、イライラするよね。自分はそうなりたくてもできないから。
友子ちゃんは知識や経験がない分、コミュニケーション能力という自分の武器を活かして仕事しているから、それは友子ちゃんの生き方。それを受け入れて仲良くすることはできないんだろうか。
山田さんの心の声が聞こえてくる。”私の方が仕事できるし私の方ががんばってるのに、なんであの子の方がみんなに親切にしてもらえて楽しそうなんだろう!?”
山田さんを見ていると、女性社会ではいろいろ生きにくそうだなと思う。いくら仕事ができても、職場の人間関係うまくやれないのはけっこう致命的。
友子ちゃんが仕事に慣れてきたら、仕事を武器にしている山田さんはいいとこがなくなる。人のアドバイスを聞かないせいですでにいろいろやらかしているし、派遣切りナンバー1候補だな。