結婚の意思確認は必要
ある日のデート帰りの車の中で「近い将来に私と結婚する気持ちはありますか?」と三谷さんに切り出す私。
婚活パーティーで知り合ったわけだし、お互いに結婚相手を探してのお付き合いだろうという認識ではあったけど、三谷さんはそういう話はしてこないし、
近い将来に結婚する気がないのにだらだらとお付き合いを続けるつもりはなかったから、その点だけはどうしても確認しておきたかった。
判断は早めにしたかった
3ヶ月もつき合えばある程度の人間性も見えてくるだろうし、この人と結婚したい!と強くは思えなくても、少なくともこの人との結婚は無理だなという判断はつくだろうと思う。
三谷さんは少し考えたあと、「早めに結婚したいの?」と質問返しをしてきた。
「今すぐにというわけではないけれど、何年もつき合って、、という気持ちはありません」と答える私に、三谷さんは「そうやな。」とどっちつかずの返事をしてきた。
その時はとりあえず自分の意思を伝えられたことで満足したので、それ以上話を詰めることもせずそれで終わり、その後も順調にお付き合いは続いていった。
そしてそれから更に3ヶ月が過ぎたある日のこと。その事件は起きた。
思いがけないやり取り
三谷さんの家でのんびりDVDでも見ようということになって、いつものように私が食材を持って電車に乗って三谷さんの家へ向かっていた。
三谷さんちの最寄り駅から家までは徒歩15分くらいあったので、私は食材やら服やら荷物も多いし、いつも駅まで車で迎えにきてもらっていた。
電車に乗ったあといつものように連絡をすると、「迎えに行けないから歩いてきて」と返事があり、不思議に思った私は「なんで?忙しいの?」と返事をした。
歩いて行くのは問題なかったけど、食材と自分の荷物が重くて歩くのは大変だったし、時間と交通費と労力使って出向いてるんだから、せめて迎えにきてくれるのが思いやりというものだろうというのが私の考えだった。
無理ならそれなりの理由を説明するのが当たり前だと思っていた。なので「なんで?忙しいの?」と説明を求めた。
「ちょっと今忙しくて」
「悪いけど歩いてきてほしい」
そんな返事が来るんだろうなあと思いつつ待っていると、思いがけない返事がきた。
「今日はもう自宅に帰り」
食材を買って電車を乗り換えて、もう間もなく最寄り駅に到着しようという時のことだった。