楽しい時間は早く過ぎる
先日の飲み会で知り合った年下の34才コウくん(仮名)。さくさくと予定も決まって仕事帰りに二人で飲みに行くことになった。
結論からいうとすんごい楽しくて、4時間しゃべりっぱなしであっという間に時間が過ぎた。
過去の恋愛話、学生時代の話、趣味の話、仕事の話、家族の話、旅行の話、世間話、これからのこと。話が尽きなくてひたすら二人でしゃべっていた。
馬が合うというよりは、コウくんのコミュニケーション能力のたまもののように思う。私の話すことに興味をもって聴いてくれる(ように見える)し、ひとつの話題からどんどん別の話題が出て広げてくれる。
自分のことや考えも適度に話すし、会話のテンポも合わせてくれていつの間にか気分良くしゃべっている自分がいる。単純にすごい人だなあと思った。
まぶしい青年
まだ若くて見た目も普通だし背は高いし話も上手だし、仕事もしっかりしてるし非の打ちどころがなかった。最近まで恋人もいたみたいだしかなりモテるタイプの人だと思った。
本気で婚活したら20代半ば~後半くらいのきれい目の女性とマッチできるだろう。二人で飲んでいてすんごい楽しかったけど、コウくんのことを知れば知るほど自分には分不相応だと思わざるを得なかった。
女性の方からたくさん寄ってくるだろうし選べる立場だ。これは無理だなと思うと気が楽になってあまり気を使うこともなく友達感覚でさらに楽しくなった。
あえてひとつだけ気になったことと言えば、今年別れた恋人とはコウくんの方から別れを切り出したということ。価値観が合わなくて、と具体的なエピソードも聞いた。
内容はともかくこの人は自分から別れを言う人なんだと思うと、それが気になってしかたなかった。
コウくんは知ってるんだろうか。
大好きで大切に想っていた人から背中を向けられるこわさを。情けなさを。喪失感を。
もしもこのまま仲良くなれたとしてもしも恋人になれたとしても、合わないと思ったら切り捨てるんだろうか?
二人の飲み会はあっという間に終わって、特に次の約束などはしなかった。今日はありがとうとLINEをくれて返事をしてひとまず終わり。
来年また会えるだろうか。どうなるのかどうしたいのか自分にもわからない。だけど久しぶりに楽しかったな。
コウくんのおかげで少し楽しい年末のひとときを過ごすことができた。それだけでも感謝感謝だ。