受験生がぞくぞくと教室に入ってきて
我にかえる。年齢層は20代~30代前半くらいが多いように見えた。女性が6~7割ほど。
欠席者が1~2割ほどいたのには驚いた。気持ちはすごくよくわかるけど。
ふいにちょっと前に知り合った教師Aくんのことを思い出した。Aくんの職場もこんな感じなんだなと、元気かな、試験のこと応援してくれてたなと試験と関係ないことばかり思い出す。
しかし学校っていうのはなんでいつまでも黒板とチョークなんだろう。書いては消して書いては消して。
昔、教育実習に行ったときに思ったけど、チョークなんて書きにくいことこの上ない。消してもきたないし黒板消しもきたない。
学年や教え子や指導要領が多少は変わるとはいえ、先生は数クラスで同じことを毎年毎年書いては消して書いては消して、いったい何の意味があるんだろうといまだに不思議でしょうがない。
板書してノートに写すことが教育上の最大効果なのだろうか、と、ますます試験に関係のないことを考え始めて収集がつかなくなる。
そうこうしてるうちに試験が始まる。先生ぽい女性が説明をして高校生の女の子が問題用紙などを配ってくれる。
朝メイクをしながら考えた試験対策としては、計算が合う合わないはこの際気にせず部分点を狙って一点でも多く点をとろう。
そもそも時間が足りないのは折り込み済みだから、時間をかけてでも簡単なものを見極めて確実に潰して点を稼ごう。あとは苦手な財務諸表の問題が出ないように祈って運に任せよう。という感じ。財務諸表は結局ガッツリ出たから結果的に祈ったのは無駄だったけど。
ふたを開けてみると思ったより簡単でわかる問題が多くて、これなら最後までしっかり勉強できてたら余裕で合格してたレベルだなとか。
たぶん合格率高くなりそうなのにこの回で落ちたとか恥だなとか。合間にいろんな思いが駆け巡りつつやっぱり受けにきて良かったなと思った。
こうやってひとつずつでもなんとかやれることはやって、ちょっとずつ元気になっていけたらいいなと思う。
合格発表は1週後くらい。点数も細かく発表してくれるみたいだから、不合格でもちゃんと受け止めてまた次回受けてみようと思う。