夜にひとりでくつろいでいるときに
おっきめの例の虫がでた。
私はちっちゃい虫ならあんまり
気にしないけど
おっきめになると
もう本当に無理。
今までもたまーに虫はでたけれど
気になる大きさではなかった。
しかし今日は部屋を出ていきたく
なるくらいおっきめで
ひとりで泣きそうになった。
彼がいなくなって
部屋の掃除もろくにできていなかったから
住みやすい部屋に
なっていたのかもしれない。
だけどおっきめの虫がでたって誰も私を
助けてくれはしない。
無性に彼に頼りたくなって
おっきめの虫出たよと
こわいよ心細いよ助けてと
泣き言を言いたくなって
だけど甘えちゃダメだと
またひとりでめそめそ泣いていた。
虫のことよりも
もう彼に頼れない甘えられない状況が
つらくてつらくて
どうしようもなかった。
私は彼にも見捨てられて
例の虫に取りつかれて
ひとりぼっちで死んでいく
人生なんだと
また一時的にどん底に落ちた。
彼に会いたくてしかたなかった。
だけど泣いていたって
虫がいなくなるわけではないし
頼れる人もいないし
ホイホイ的なものを買いに走った。
ホイホイ的なものはなくて
おだんご的なものしかなくて
とりあえず部屋に置いたら
のろのろ姿を見せたので
弱らせて外の植え込みに投入した。
疲れた。