女一人初めての裁判傍聴~傍聴を終えて~

事件はリアルに起きている

私が昔、夢中で見ていた海外ドラマ「アリーmyラブ」。年頃の女性弁護士が主人公で、裁判と人間模様を楽しく描いた裁判ドラマの良作。

初めてリアルに裁判を見て思ったのは、裁判はドラマではなくて現実で身近にあることなんだってこと。当たり前のことなんだけど。目の前で見るのと見てないのとでは大違いだった。

そして窃盗、詐欺、薬物などの裁判を見ていると、自分がそういった犯罪に縁のない、まっとうな生活と環境を与えてくれた両親に感謝の気持ちがわいてきた。

なぜ学校の社会見学に裁判所がないんだろう。若いうちに見ておいた方がいいように思う。裁判員制度が始まったためか、裁判所もイベントをするなどしてかなりオープンな印象だった。

持参したお弁当を食べて、カフェでコーヒーを飲み午後になる。ちなみに裁判所内の自販機は、一般メーカーの缶コーヒーが90円と安かった。

午後は地裁の刑事裁判と民事裁判の傍聴をした。

・13時25分、判決
大麻所持について

・13時30分、新件
窃盗

・15時、審理
お役所絡みの民事裁判

・15時15分
住居侵入

・16時00分、新件
覚せい剤使用

人間の本質を垣間見る

1日過ごしてあっという間だった。時間の関係で傍聴できたのはほんの一部。裁判での被告人のことば。弁護士の思惑。検事の追及。

私が傍聴したのはその事件の断片的な部分。しかしそこにかいま見えるリアルな人間のどろどろした部分。

あるいは被告人に共感したり、検察官の追及がごもっともだと思ったり。裁判長のあたたかいことば。人間の善悪。いろいろ考えさせられた。

ひとつの裁判はだいたい30分~60分。判決は5分で終わる。出入りは自由で傍聴人と当事者の出入口は分かれている。傍聴人用のドアに小窓がついていて、入る前に中の様子をのぞくことができた。

この日、大阪裁判所で開廷された裁判はざっくり50件くらいか。非公開のものがどれくらいあるのかわからない。

性犯罪絡みの事件は、内容を聞いているだけで吐き気がした。基本的には粛々とルールに則って裁判が進みとても興味深く傍聴することができた。
機会があったらまた行きたい。とても良い経験になった。

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