写真を撮る人を見た
生見海岸で初めて見る波に感動してうるうるしていた私の横で、波に乗る選手を熱心に見つめてる人たちがいた。
砂浜に三脚を立ててカメラを構えている。身内の方なのかアマチュアなのかマスコミなのかわからないけれど、海とサーファーを撮影している。波に乗っている姿を写真に撮るなんてすごく大変だろうな。
彼と海に行った時スマホで写真撮ったけど、全然綺麗に撮れなかった。そもそも私は写真を撮るのがヘタで苦手でその習慣もなかった。波に乗っている彼をスマホで撮ろうなんて無謀なことだった。
だけど、、こんなにも綺麗な波を、波に乗る人を、自分で思うように切り取れたらどんなに素敵なことだろう。海はここにずっとあっても同じ波はない。この瞬間の波はこの時にしかない。
彼は私に心に残る自然の瞬間をたくさんたくさん見せてくれた。海。山。朝焼け。夕日。星。風。雪。一人じゃ到底見られなかった瞬間。それは私の心の中では永遠に生きているけれど。それを形として残せたら。
旅から戻っても生見海岸で写真を撮っていた人たちのことが頭から離れない。私も写真を撮りたい。あの波を、海を、風を撮りたい。私が生見海岸へ行ったのはこの出逢いのためだったのかもしれない。
カメラ女子誕生
そういうわけで私はカメラを始めることにした。彼と離れてから前向きに何かを始めるのは初めてじゃないだろうか。
飲み会ざんまいの日々を過ごしたり、ブログを書いたり海に通ったりサーフ観戦に行ったり行動は起こしていたけれど、前向きな感情からではなかった。全部自分と向き合うためかあるいは逃げるための行動だった。
だけどカメラを始めることは純粋に自分の好奇心から。すごくわくわくする。自分でも良い写真を撮ることができるんだろうか。
私のカメラ歴はごくごく平凡。デジカメは持ってるけどほとんど使ってなくて、スマホでたまに写真を撮るくらい。
とは言っても下手過ぎてめったに撮らないのでカメラに関しては超初心者。ネットでいろいろ調べたけれどさっぱりわからない。仕事帰りにカメラを見に行った。