クラゲみたいに
ふわふわ生きてた私を
彼には受け入れ
られなかったのかもしれない。
私は特別に何かを
しているわけでもないし
没頭しているものもない。
野心もないし
特別な苦労もないし
世間に踊らされて
マジョリティに犯されて
漂っている。
彼が私の前に現れた時は
目が覚めた気分がして
毎日生きてる感覚がすごくて
ふわふわ漂ってた自分に
やっと居場所ができたんだと思った。
DNAが共鳴し合っているような感覚。
初めての感覚。
彼は今はもういないけど
私はクラゲには戻らない。
しっかり自分を見つめ直して
もう二度と会えないとしても
いつ会っても恥ずかしくない
自分になりたい。
豊かで優しく柔らかく
そして凛とした女性になりたい。
パドリングはできなくても
モーゼのように
海を割って波を割って
そこを自分の足で
強い足取りで進んでいけるような
強い人間になりたい。