ある日はとても暖かくて
ある日は雪が降っていた。
風がものすごくて
立っていられないくらいの日もあった。
彼と離れてからは
何もする気が起きなくて
何をしても何も感じなくて
唯一、海に行くことが私の支えだった。
海にいる間だけ
人間らしい感情が戻ってきていた。
そのうちに仕事もそれなりに楽しく
友達や新しく知り合った男性と
楽しい時間を過ごす時間も増えてきていた。
それでも海に行くのは
やめられなかった。
いくらその場が楽しくても
海に行きたくて
彼が恋しくてしかたなかった。
お昼頃に着いて
コーヒーを飲みながら海を眺める。
彼と一緒にいた時のことを思い出して
たいがいはめそめそ泣いていた。
潮が引いてまた満ちて
日が暮れるまで海を眺めていた。
今までのことこれからのこと
たくさんたくさん考えた。