彼の愛した海2

ある日はとても暖かくて
ある日は雪が降っていた。

風がものすごくて
立っていられないくらいの日もあった。

彼と離れてからは
何もする気が起きなくて

何をしても何も感じなくて

唯一、海に行くことが私の支えだった。

海にいる間だけ
人間らしい感情が戻ってきていた。

そのうちに仕事もそれなりに楽しく

友達や新しく知り合った男性と
楽しい時間を過ごす時間も増えてきていた。

それでも海に行くのは
やめられなかった。

いくらその場が楽しくても

海に行きたくて
彼が恋しくてしかたなかった。

お昼頃に着いて
コーヒーを飲みながら海を眺める。

彼と一緒にいた時のことを思い出して
たいがいはめそめそ泣いていた。

潮が引いてまた満ちて
日が暮れるまで海を眺めていた。

今までのことこれからのこと
たくさんたくさん考えた。

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